競馬コラムニストの競馬コラム(年別)

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2006

[最終更新日]2006/01/08

2006/01/08

今年のJRAのCMで中居クンが、「競馬でうれしいのが、いちばんうれしい」と言っていた。このパターンは、「私は、なりたい人になりたい」とかいろいろあって、コピーの古典的手法である。いっそのこと「競馬で悲しいのが、いちばん悲しい」にしてくれれば、共感もできるんだけど。

 もう一つ、「競馬が教えてくれたこと」というのが今年のメーンキャッチのようである。こっちはいいフレーズだ。

 試練、我慢、忍耐、辛抱、気力、根気、断念、観念、投降、没落…。競馬が教えてくれたことは腐るほどある。何と言っても最大の収穫は、ちょっとやそっとのことでは怒らなくなったことだ。

 威張り散らしたとこでナンボのもんじゃい。世の中には押しても引いても叩いても、どないもならんことがあるのだ。これはマジで、素晴らしい人生の教訓である。

 とてつもない大金で得た教訓だけど。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2006

[最終更新日]2006/01/07

2006/01/07

 今年もよろしく。

 昨年も本紙に連載させてもらった有馬記念同時進行小説は、主人公が馬券をまた外しよった。もうはるか過去の栄光だが、一度だけ主人公が1億円当ててしまいよったため、後戻りできないのだ。だから昨年も1億円超えを狙って外したのである。

 年末の橋本忠記者からの電話は笑った。主人公の買い目5点に25万円配分しただけでどれも1億円になるから、小説と辻ツマが合わなくなると言うのだ。で、無理やり買い目を増やしたのである。

 「2万倍馬券もあるぞ。5000円で1億円や。ほんまに買うやろ」。
 「買うに決まってます」。

 かくしてボクは、本当に1億円になる馬券ばかりを買ったのである。

 瀕死(ひんし)の重傷を負ったけど、実感したことが1つある。それは、間違いなく競馬で家が建つということだ。1日あれば。その日が来るまで何とか生き抜いてみたいと思う。