競馬コラムニストの競馬コラム(年別)

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/10/15

2005/10/15

 KTVで「ディープインパクト 夢の三冠スペシャル」という特番の構成を担当し、12日、その収録があった。

 番組は、後に無敗の3冠馬となるシンボリルドルフと出会った岡部幸雄が、1頭の馬に己の人生を託さんと究極の選択を決断する、人間ドラマから始まる。自分で書いたのに不覚にも感動してしまったのだ。スタジオでそのVTRを見てはにかむ岡部さんを観察し、これまた楽しかった。他、錦野旦さんが初代3冠馬セントライトの骨を求めて岩手で右往左往するVTRなど、3冠秘話が盛りだくさん。なぜか秋華賞の日に放送されるが、必ず見るように。

 というわけで、ここまで3冠、3冠とあおっておいて3冠馬誕生を阻む馬券を買うことなど、できるわけがない。ディープ◎は格好悪いけど、これに逆らうのはもっと格好悪い。久々に真人間に戻り、歴史的瞬間に胸躍らせるボクである。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/10/05

2005/10/08

 19億円横領するヤツもヤツだが、されるほうもされるほうだ。しかも3人くらいならいざ知らず、17人もの愛人を作るヤツもヤツだが、金のためならあんなハゲ親父の子供でもポコポコ生んでしまう愛人も愛人である。

 アニータに貢いだヤツもそうだったけど、なんですぐに愛人という発想になるかな、ほんま。せっかく横領したんならもうちょい有意義に使えよ。いつもこの手の犯罪者って、手口の巧妙さと金使いの陳腐さにギャップがありすぎるのだ。

 まあ、愛人に3億くらい突っ込むのは分かるとしても、19億まるまるいくなよ。優良株に投資して転がすとか、競走馬買って賞金稼がすとか、予想会社を作るとか、風俗店を経営するとか…。

 う~ん、あんまり大した提案出て来んなあ。馬券が当たらん理由がわかったような気がするゾ。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/10/02

2005/10/02

 阪神優勝! 物心ついてから3度目の、貴重な体験である。しかも巨人を倒して、やつらの目の前での胴上げは最高だ。

 当日、番組の会議が終わったのが7回裏。今から道頓堀に行くと言ったら、時間もないし、もうええ年してやめといたらどないですかとスタッフに制止され、それもそうだと、適当な居酒屋へ。本当に時間がなく、テレビがある店へ飛び込む。見知らぬ者同士、喜びを分かち合うのもいいものだ。隣の席の美女3人組ともお話できたし。

 11時から、自分が札幌で馬券対決した番組がグリーンチャンネルで放送されるので慌てて帰宅。しかし、裏では民放各局が優勝特番を放送中だ。タイミングが悪すぎる。どう考えたって特番を見るだろう。

 翌日、弟子どもに聞いたら、「先生の番組を見たに決まってるじゃないスか」などというかわいいやつは、案の定、1人もいなかった。一抹の寂しさを感じた今年の優勝である。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/09/24

2005/09/24

 木曜日、取材で岡部元騎手宅を訪ねた。成田からレンタカーを飛ばして美浦に入ったはいいが、道に迷ってしまう。道路沿いの酒店で道を尋ねると、「ああ、真っすぐ行けば豪邸があるからすぐ分かるよ」だって。

 すぐ分かった。豪邸などという下品な響きはそぐわない。岡部邸は赤れんが造りで、気品と遊び心あふれるお屋敷である。

 一番左の大きな棟に通されたら、中はまっさらだ。新築ですかと尋ねたら、お泊まりの人など、お客さま用の「家」なんだそうだ。スケールの違いに目まいがした(お泊まり準備してくるんだった)。

 今、岡部さんは南の島でイルカと泳いだり釣りをしたりと、悠々自適。現役時代が多忙だっただけに、今が楽しくて仕方ない様子。苦難を乗り越え、腕一本で幸せをつかんだ岡部さんがまぶしい。

 ボクも、せめて岡部邸の庭にあった犬小屋よりは大きい家は建ててやる。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/09/19

2005/09/19

 今、札幌にてこれを書いている。なかなか旅情あふれる、文学的なコラムである。

 北の大地の空気は澄みきっている。水が冷たい。涼風が心地よい。緑がまばゆい。ビールがしみわたる。肴がうまい。女がきれい。馬券がボロボロ…。

 土曜日。8Rが終わったところで10万の浮き。残すは4クラだ。どう考えても負けようがない。なのに負けるのだ。本当に不思議である。

 この日は番組の収録があったため、10RのグリーンチャンネルCを是が非でも当ててくれとの指令。お達しにお応えすべく、どう転んでも当たるように、3連単222点張りの大勝負である。そして、見事に炸裂させてやったのだ。その配当が、3440円で何よこれ…。史上最強の“トリガミ”である。

 番組の流れで、普通ならケンしたくなるような最終レースで再びドカンと140点勝負。5760円て…。これでも3連単よ。大阪に帰りたいのである。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/09/17

2005/09/17

 今週はセントライト記念がある。セントライトと言えば初代三冠馬。64年前の出来事だ。

 今、そのセントライトの謎に迫る番組を企画中である。調べてみると、この馬は9月の末から実に5連闘し、その5連闘目に菊を勝っている。えげつない話である。かつてオグリのGⅠ連闘が騒がれたりしたが、セントライトに言わせると、そんなもん屁のカッパだということになる。

 今の馬にはスピードがあるが、昔の馬には体力があった。頑丈だったのだ。常識も物差しも時代とともに移ろうが、これも一つの事実として語り継がれるべきである。

 酷使がいいとは思わないが、過保護がいいとはもっと思わない。出るべき馬は出るべきところに出て、もっと競馬を盛り上げるべきであろう。

 今年も正月から「馬券連闘」を続け、討たれては起き上がりを繰り返すボクが言うのだから、なかなかの説得力だ。人間が限界に挑戦しているのだ。馬ももっと走れ。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/09/10

2005/09/10

 いよいよ選挙だ。マスコミってなんで票読みしたり世論の動向調べたり余計なことするかな、ほんま。「せーの」で開けたらいいだろ。

 うちの事務所なんか、全員で大予想大会してるのに、邪念が入るのである。1着に◎、2着に○を打ち、選挙区ごとに馬単1点予想で提出しなければならんというのに。しかも惜敗率まで予想しなければ的中にならんので大変なのだ。全選挙区を予想するのに8時間かかったのである。えらい勉強になったのだ。これを1選挙区的中ごとに金に換算し、トップが総取りするなどという不届きなことをしてはいけないので、それだけはやっていないが。

 マジメな話、新人候補がどれだけ票を集めるかに注目しているのだ、場合によっては次期参院選での立候補を考えているからだ。「穴党」から。競馬法改正を訴えて控除率をドンと下げてやるのだ。そうでもせんと勝てん、馬は。35票くらいは入ると思うんだけど。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/09/03

2005/09/03

 どう考えても、ご飯を丼鉢3杯は多いと思うのである。なんぼ育ち盛りといっても。なのに、2杯だったら部長にスリッパでどつかれるのだ。むちゃくちゃである。そんな部長の下でも優勝してしまう駒大苫小牧って、やっぱりすごい。

 今、文部科学省は、都会の高校生が地方校に通う、いわゆる野球留学の阻止に向けて動き出している。余計なお世話である。「甲子園」という夢があって目標があって、その実現のために行動を起こす。こんな理にかなった話はないではないか。そしたら何か? 夢も目標も持たずに入学し、そのまま漠然と大人になる多くの若者より、彼らが劣ると言うのか?

 いくら大人の金採掘場とはいえ、甲子園という名の、彼らにとっての聖地を作ったのは大人なんだから、大人が最後まで責任を取るべきである。野球留学、おおいに結構。

 馬券を外しまくり、夢も希望もお金も失っているボクなんか、彼らがまぶしくて仕方ないゾ。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/08/27

2005/08/27

 先週はこの秋に創刊される「馬券の達人」という雑誌の取材で京都競馬場へ。「3連単の達人」として、買い方をレクチャーしてくれとの依頼であった。

 誰が達人やねん? 特にこの夏は馬券がサッパリなのだ。編集者とは旧知の仲なので引き受けたが、勝手に期待されても困るのである。JRAに大会議室をお借りし、編集者が聴講生、ボクが黒板を使っての授業形式で撮影が進む。

 いよいよ実践ということで、新潟9Rを購入。450倍を100円当てたら、「一発目で本日のプラス確定だ!」と編集者が雄たけびを挙げる。

 何を叫んでるのだ、アンタ…。勝負は今始まったばっかりなのだ。そんな配当金、4クラほど立て続けに外したらアッと言う間に溶けるのである。で、きっちりその通りになったから面白いのだ。

 3連単が売られていれば、売られているだけ買う。そんな依存症患者を引っ張り出してきて、レクチャーもなにもないもんである。

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2005

[最終更新日]2005/08/20

2005/08/20

 水曜日、プラザエクウス渋谷のイベントに出た。共演は、馬主でもあるDr.コパさんである。

 本番後、コパさんが、いつもボクのコラムを読んでその勝負弱さを知っているので、風水で分析してしんぜようとのことである。えらいことになってしまった。

 ノートに家の間取りを書くと、いきなり模様替えを命じられる。説得力がありすぎて、何が何でも模様替えだと思ってしまうからフシギである。

 なのに、どうして私の愛馬は走らんの? とおっしゃる。知りまへんがな。おそるおそる「コパノ」という冠を外してみたらどうですかと言ってみたら、あっさり「それもそうだ」だって。

 そこで「縁起よし」というコンセプトで10コほど馬名を考案したら、隣りの美人秘書に「すぐメモれ」と命じ、特にボントショウガツという名前が気に入って、「未登録馬の名前を変更するから調教師にあす電話しろ」とのことであった。そんなことで大丈夫なのか?