競馬コラムニストの競馬コラム アーカイブ

競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2010

[最終更新日]2010/08/02

2010/07/31
 「牧場で働こうフェア」と銘打った就職説明会が東京競馬場で行われ、若者を中心に600人が集まったそうだ。いいことである。

 国の推計では、今、15歳から39歳までのひきこもりが69万人。恐ろしい数字だが、みんな牧場に行けばいいと思う。主な仕事相手が、人ではなく、馬だからである。

 但し、少しの間、馬術部に在籍した経験から言わせてもらうと、大変は大変である。まず、寝ワラの悪臭。次に、蹄に詰まった土をこそぎ取る作業が辛く、馬の下に入る感じで怖い。そして、辞める決め手になったのは馬房の前を完璧に掃除した直後に、そこで大量の小便をされたことだ。もう腹立って腹立って、ひきこもってやろうかと思ったほどである。

 それでも、与えた飼い葉を喜んで食べる姿を見ると、こっちも嬉しくな る。何と言っても、育てた馬が新馬戦でも勝とうもんなら、大変な喜びだろう。ワケ分からん新馬の馬券に手を出してボロ負けした記憶なんか吹っ飛ぶはずである。