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競馬コラムニスト・北野義則の競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2010

[最終更新日]2010/07/10

2010/07/10
オグリキャップが牧場で不慮の事故によって亡くなった。悲しい出来事である。

 多くの種牡馬を牧場に訪ねたが、オグリの所には2度行った。往年の名馬もかわいいもので、若草を手に合図を送ると皆寄ってきて、ボクの手からムシャムシャ食べる。しかし、素知らぬ顔で毅然と立ち尽くす馬が1頭だけいた。それがオグリである。威厳を失わず、ボクのような小物は相手にしないのだ。

 悔しいので隣の柵との狭い隙間から忍び寄ってタテガミを撫でると、しぁないなあこいつという顔をしつつも微動だにしない。名馬であった。

 競馬ファンはボクのようなBO(ビフォア・オグリ)世代と、AO(アフター・オグリ)世代に分類できる。まさにオグリは、競馬文化の節目となった名馬なのである。

 連闘で2着に来たJCにはショックを受けた。「疲れた」などとボヤくと、オグリに「何じゃい」と笑われそうだ。だからボクは、毎週休まず馬券を買うのである。どれだけ負けようが。