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競馬コラム「地獄の沙汰も3連単」2011年

[最終更新日]2015/05/18

2011/02/12

 十三の第七藝術劇場という小劇場に2日続けて通った。ゴダールのフランス映画で、ちょっと貴重な作品が上映されたからである。

 これでゴダール作品は44本見た。相変わらず難解で苦痛だが、なぜかこの苦痛さがたまらん。客席はボク同様、若い頃に彼の狂気に魅せられたまま抜けられなくなったオッサンがほとんどである。皆、苦痛に顔をゆがめたり寝てしまったり。そして帰りのエレベータ内で、開放感から安堵の表情に変わる。

 ボクにはマゾヒスティックな資質があると思う。百万馬券が出るレースしか参戦しないと決めているため、難解なローカルのフルゲート短距離戦にばかり手を出してはことごとく玉砕し、ボロボロになりながらも、何だかすがすがしいのだ。最近は「さあ、今日も負けよかっ」と気合を入れて家を出る。病気である。

 狙いが大きいと、ニアピンで20万馬券程度を獲りそこねても、ビクともしなくなるのがメリットだ。さあ、皆さんもご一緒に。マゾ馬券。