競馬コラムニストの競馬コラム アーカイブ

北野義則の競馬コラム「実録 二億円事件簿」

[最終更新日]2015/06/16

2013/12/01

 週に一日だけ大学で講義しているが、今や生きがいである。提出課題の添削は申請制にしているが、希望者が多く、学生たちの真剣さに背筋が伸びる思いだ。国の将来をマジメに考えたことがない人は、一度、学生と触れ合うといい。ゴロッと考えが変わるから。

 先日なんか、よその大学祭に行った女子学生が夕方のボクの講義に間に合うように、途中で切り上げてきよった。こうなるともう、いとおしい。抱きしめたいほどだが、キャラ的に誤解を生むので我慢だ。

 「視野を広げるために異性を知れ。手始めに大学祭に行きまくって彼氏をゲットせよ」というボクのミッションに従って潜入したその美女によると、男子学生が誰も声をかけてくれず、あきらめて引き上げたと言う。何しとんねん、男どもっ。

 別の学生からは「来週も原稿用紙が要りますか? お金の調整をするので教えて下さい」と言われてショックを受けた。今でもこんな苦学生がいると知り、「630点張りじゃあ」などと吠えている自分が恥ずかしくなったので、これからは控えめにする。そして馬券を当て、彼女に原稿用紙を千枚買ってやるのだ。