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北野義則の競馬コラム「実録 二億円事件簿」

[最終更新日]2015/06/16

2013/06/30

 梅田の地下にあるふるさと名産店街が、来春に消える見通しである。地下道を所有する大阪市が出て行かせる方針だそうで、とても残念だ。全国の名産が一ヵ所で買えるのは魅力で、「名物に旨い物なし」と言うが、そんなことはない。

 しかし、マズい物も各県に確実にあり、かつて自分が出ていたラジオ番組で、「名産店街で誰が一番マズい物を買うか」を競う企画を実現させたことがある。各自で持ち寄り、生本番中に食べ合ってどれだけ笑えたか。マズい物を見分ける眼を養うのも大事なことだ。

 ここの通称は「アリバイ横丁」。この響きにはそそられる。たとえば熊本名産店で熊本みやげを買えば、九州出張に行っていなくとも、行ったことになるわけである。

 かつて放送作家の大先輩から、「女と箱根に行くが、嫁ハンにはお前と函館競馬に行くと言うたから。ハコ違いやけどよろしく頼む」などという悪質なアリバイ工作を依頼されたことがある。腹立つので週刊Gallop誌の連載で、「北の燕」というタイトルで短編小説のネタにしてやった。

 さあいよいよ夏競馬、通称「アリバイ競馬」のスタートだ。