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北野義則の競馬コラム「実録 二億円事件簿」

[最終更新日]2015/06/16

2013/05/05

 麻生太郎が「70歳以上で年に一度も病院に通わなかった人に10万円あげる」などといった、バカげてるけど面白いアイデアをブチまけよった。医療費削減策だとし、「10万あげますとなれば、ちょっと病院行こうかなという人が行かなくなる」というわけだ。

 一理ある。桂文珍さんは、病院で待合室の顔ぶれが揃わないことを心配したお年寄が、「今日は××さん来たはりまへんけど、どっか具合でも悪いんでっしゃろか」という小噺で笑わせた。診察代がタダなのをいいことに、病院を社交場代わりにしている老人がいることを皮肉ったのである。

 人間とは基本的に勝負弱い生き物で、「あと一歩で達成」という時に挫折する。360日間病院に行かず、あと5日で10万円という時に歯がボキッと折れても、口を血まみれにしたまま5日間耐えられるのか?

 気絶して運ばれている救急車の中で正気を取り戻し、あと5日で達成なので降ろしてくれと言えるのか?コントの世界である。

 ボクら馬券依存症患者に「年に一度も馬券を買わなかったら10万円」は効くかも知れぬ。競馬で年間10万浮かすのは至難の業だからである。