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北野義則の競馬コラム「実録 二億円事件簿」

[最終更新日]2015/06/16

2013/02/24

 今流れている宝くじのCMが、我々に重いテーマを突きつけてくる。

 主人公のサラリーマンは仕事熱心で、道端のゴミも拾ってゴミ箱に。つき合いでクラブに行くことはあっても、女とデレデレ遊ばない(遊び人のキムタクはミスキャストだが、まあいい)。そして彼は、ひたすらマジメに生きるボクに、どうか神様、当てて下さい5億円~と祈るのである。

 違うと思う。宝くじとは文字通りクジであり、偶然当たるのだ。当人の性格や日頃の行いと、当選番号は連動しない。働きながら懸命に両親の介護をする孝行息子も、甘っちょろい両親に育てられた放蕩息子も、マリア様のような女性もバカ女も整形美女も、購入枚数が同じなら、当選確率も同じなのである。

 これは実に嫌なものであり、購入者は、自ら理不尽ワールドに足を踏み入れるに等しい。つまりCMのマジメな彼は、宝くじなどという濡れ手で粟のギャンブルに手を出すべきではないのだ。神様は金どころか、罰をお与えになるだろう。

 いらつくWIN5も、もう最後の手段だ。極悪人になってやる。そして不公正に理不尽に、2億円当ててやるのである。