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北野義則の競馬コラム「実録 二億円事件簿」

[最終更新日]2015/06/16

2012/01/20

 巨匠・大島渚監督が亡くなった。昨年の藤本義一先生に続き、本当につらすぎる。

 監督はかつて、YTV「ザ・ワイド」の辛口コメンテーター。出演される曜日の台本担当がボクで、それは実に幸運なことだった。長くお世話になり、まだ青二才だったボクをサン付けで呼んで一人前に扱い、ボク発案の無茶企画も楽しんで下さった。イメージとは逆の、優しくて照れ屋で謙虚な方だった。

 ボクは米女優シャーロット・ランプリングの大ファンで、彼女を起用して撮った「マックス、モン・アムール」の秘話や「愛のコリーダ」をズタズタに検閲された怒り話も聞け、監督の気概に触れて、まさに尊敬した。

 雲仙・普賢岳の噴火現場レポートでご一緒し、土石流の下に町が一つあるという恐怖に耐えられず、監督と二人で足を震わせたことを昨日のことのように思い出す。ご冥福をお祈りします。

 誰が何と言おうと、自分の信念を貫く。監督のこんな生き様が、ボクに多大な影響を与えたことは言うまでもない。 誰が何と言おうと、来る馬は来る。馬券もその信念で買い続けるが、それは違うのかも…。